古文書と書道な日々
古文書や書道で出会う日々の感動や疑問などを徒然なるままに。
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解説 字体辞典 江守賢治著
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(2011/1/17 15:49時点)

この本は辞書とあるが、辞書の範疇になるのか疑問。
文字研究の中で特異な本であり、古文書読解にとっても、貴重な第一資料である。
古文書読解の一助になるだけではなく、書家、国語教諭等、すべての文字に係る仕事をしている方に読んで欲しい。
漢字の変遷に詳しい。多くの例があり、ほかに類を見ない。
同じような本が存在するのであれば是非教えてほしい。
古文書の読解で、楷書で書かれた文字で躓くことが、ことの外多く、大漢和でも、くずし字辞典でも解決しない中、この本で解決するものが多くあった。
いわゆる、書写体、旧字体に詳しい。
書写体辞典というものが世の中に存在しないので、その類になるのかもしれない。
漢和辞典や明朝体の元となった康煕字典の功罪がこれほどあるとは知らなかった。
斜めな羽(挧翊翔)、彙などの不思議な漢字が作られてしまった。
また、24年の常用漢字改定による漢字の変更によって、結局はおかしな漢字を使うようになってしまったようだ。
筆者も、それは強く嘆いている。(別の本に詳しい)
たとえば、天は下の棒が長いものが正しいと思われるのに、康煕字典で「天」とあるためか、常用漢字も同様に「天」(上の棒が長い)とするのは残念である。
明治時代に活字体として使われていた文字も、康煕字典から来ているものが多いので、正しいとは言いがたい。
しんにょうの点は、明治時代の活字では二つの点があったが、常用漢字では点が一つである。
これは、康煕字典が点を二つ打ってるためと思われる。
しかし、楷書では、点がひとつであるのは、過去も現在も変らないという。
ただし、これは康煕字典でも言い分があり、康煕字典体は隷書などの古い文字を元にしているのではないだろうか。
隷書の場合は点2つのものも存在するので、回帰のため、点二つなのかもしれない。
とはいえ、それこそ常用漢字は楷書に基づくべきなので、しんにょうはひとつに統一すべきだ、という筆者の意見には強く同意したい。
常用漢字は、基本は古来からの楷書にあると思うので、是非、この本に基づいた古来からの楷書で表記された、漢和辞典を作成してほしい。
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