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古文書と書道な日々

古文書や書道で出会う日々の感動や疑問などを徒然なるままに。

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八丈島の百人一首文化

八丈島は、百人一首が盛んでした。
文化の伝播が遅いためなのか、わかりませんが、老若男女百人一首をやっていました。

正月になると、大正生まれの祖父母も昭和初期の親や親戚も皆で丸くなってやっていました。

私自身も5才くらいから参加し、
小学校でも、小3年時に授業で全部覚えさせられ、
5、6年生のときには25分休みになると、クラスの大半で百人一首をやっていました。

百人一首大会というものも学校や地域で行われていました。

中学になっても友人と、普段遊ぶ時も、季節関係なく、ゲームと同じレベルで百人一首を頻繁にやっていました。

昔から百人一首というものが身近なせいか、札にあだ名や独自の読み方がついているものもありました。

◆祖父母から伝来の独特な読み方。

白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬき留めぬ 玉ぞ散りける
→ 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらんとんてん たまごにめはな


おほけなく うき世の 民に おほふかな わがたつ杣(そま)に 墨染の袖
→ おほけなく うき世の 民に おほふかな わがたっちゃんに すみちゃんのそで

契りきな かたみに袖をしぼりつつ 末(すえ)の松山 波越さじとは
→ 契りきな かたみに袖をしぼりつつ すえのまっちゃん なみこさじとは


◆友人間のあだ名

嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は いかに久しきものとかは知る
→ いかちゃん

天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ
→ おとめ

村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ
→ きりたち

このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに
→ まにまに

夕されば 門田(かどた)の稲葉 おとづれて 芦(あし)のまろやに 秋風ぞ吹く
→ あしのまるやき

奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき
→ おくやま

かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを
→ さしも

など。

百人一首は百首しかないので、上の句の数文字を読めば、下の句がわかるというようになっていて、
それを、一字決まり、二字決まり・・・と言います。

一字決まりの句(む・す・め・ふ・さ・ほ・せ ではじまるもの)や特徴的な歌は人気があり(CDに最初に出てくる秋の田の~など)、逆に下の句が「人」から始まるものは沢山あるので人気がない、という傾向(これは全国かと思いますが)がありました。

八丈島には「奥山さん」が沢山すんでいるので、

奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき

は誰がとるかで、かなりの取りっこでした。

人気の札は、上の句の最初の1文字~数文字を読んだ時点で皆勢いよく飛んでいくというのが、私が参加する百人一首大会では普通でした。

大人になって、色んな地域から来た友人と、何度か百人一首を行ったことがあるのですが、
「百人一首が好き」と言った友人ですら、上の句で札をとることはほとんどありませんでした。

今は、もしかすると、「八丈島は特別百人一首をする地域だったのかもしれない」と、そう思っています。
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